2007年度理事長 松本逹

 

2007年度 理事長基本方針


今こそ、その瞬間
    Make a challenge !

はじめに
 今日より約半世紀前、このまちをこよなく愛し、明るい豊かな社会の実現を目指し、全力で取り組んだ56名の若者達によって(社)多治見青年会議所は誕生しました。それから50年以上もの長い間、先輩諸兄は、熱き志を胸に時代が要求する様々な問題に真摯に取り組み、いつの時代も誰よりも先駆け行動を起こし、数多くの功績を残してこられました。この功績には、敬意と感謝の念を抱くのと同時に、先輩諸兄から受け継がれてきたこの熱き志を決して忘れることなく、我々は今後も活動していかなければいけないと考えます。
 我々の活動の原点は、先輩諸兄がそうであったように我がまちの発展に寄与し、誰もが住みやすいまちを創造することであります。現代の世の中は、物質的にはとても豊かになり、様々な環境面も整いとても住みやすい世の中になったと思われます。しかし、物質的に豊かな社会になるのと反比例し、我々は何か大事なものを失くしてしまったような気が致します。それは、昔ながらの日本の伝統であった向こう三軒両隣という言葉が示すような心温まる地域社会の絆が失われてしまったような気がいたします。隣近所の人の名前や顔さえもわからない、そんな社会では決して明るい豊かな社会の創造などできるはずもありません。そこで、我々は、どこにでも存在する地域のそれぞれの小さな社会が、もう一度信頼できる地域社会となるよう、先輩諸兄から学んだ教えを胸に、英知と勇気と情熱をもって、今まさに我々が取り組むべき課題だと考え活動してまいります。

「地域社会の復活」
 最近、毎日のように日本のどこかで強盗や殺人といった凶悪犯罪が発生し、テレビや新聞で報道されています。なかでも、子ども達が犯罪に巻き込まれるケースや、子ども達による言葉を失ってしまうような犯罪もここ数年多く発生しています。以前は、世界でも有数の安全な国として認められていた我が国日本が、なぜこのような状態になってしまったのでしょうか?これには、様々な要因が考えられると思いますが、その一つとして、日本の伝統でもあった誰もが声を掛け合う暖かい地域社会が崩壊してしまった事があげられると思います。他人のことに無関心になり、自分たちさえよければいいという人が増え、地域社会の結束力は衰退しました。子ども達に声をかける大人もいなければ、叱る大人もいません。こんな地域社会では、犯罪を防ぐどころか、子ども達は誰も信用できなくなり、外で自由に遊ぶことも、安心して学校へ通うこともできないのが現状であります。そして、これらの問題は、大都市だけではなく、むしろ我々が住む地方都市でも深刻な問題となっているのです。
 そこで、我々は、犯罪を抑え、子ども達が笑顔で住みやすいまちを創造するためには、地域社会の復活以外ないと考えました。その切り口として、我々は本年、広く一般市民の方々に対して、地域社会の重要性と災害や犯罪に対しての危機管理の必要性を訴え、地域社会における防災・防犯対策の充実を図り、自分達のことは自分達で守るという意識を持っていただけるよう働きかけを行っていきます。それぞれの地域社会において、市民が誰にも頼ることなく、危機管理の意識が芽生えた時、単に市民意識が変わるだけでなく、それぞれの地域で市民同士の絆が再び築き上げられ、血の通った暖かい地域社会が復活し、明るい豊かな社会の創造が実現できると信じております。
 また、だれもが楽しくふれあう地域社会を築き上げるためには、毎年開催されるまつりは、最も有意義なものであると考えます。市民広場から夏まつりと変遷してきた我々のまちのまつりも、ここ数年多くの市民の方々が参加するようになり、市民が中心となるまつりに発展しつつあります。我々は、本年も一人でも多くの市民に参加を呼びかけ、市民の、市民による、市民のためのまつりに発展することを目指し協力をしていきます。

「ひとづくり」
 我々にとって、この先もまちづくりの団体として永遠に存続していくためには、個性あふれるメンバーの一人ひとりは何よりも貴重な財産であり、メンバー全員が、我々の存在意義を十分に理解し、誇りと使命感を持って活動に取り組むことにより、我々は時代が要求する組織であり続けられると信じます。時代の先端を行く青年経済人として、また地域社会のリーダーとして活躍を期待されている我々は、企業や地域社会においてリーダーシップが発揮でき、誰からも頼られる存在にならなければいけません。そのためには、我々は一人で生きているのではなく、多くの人々に支えられて生きているのだという事を謙虚に受けとめ、人の意見を聞き入れる懐の深い人間となることが必要であると考えます。そして、移り変わりが早く混沌とした現代社会でも、多くの人々を正しい道に導くことができる知識を身につけるのと同時に、失敗を恐れずに自らの殻を打ち破り、何事にも率先してチャレンジする強い信念を身につけることが必要であると考えます。その自己修練の場がJCであり、その力を我々が身につけた時、我々自身は企業からも地域社会からも必要とされる人財となり、地域社会に貢献できる人財となり得るのです。
 また我々は、このまちの将来を担う子ども達に対してもアプローチをしていきます。いつしか外で遊ばなくなってしまった子ども達、塾に通い、ゲームで遊び、親や地域の人たちとのふれあいもままならない。そんな愛情を知らずに育った子ども達は、他人を思いやる気持ちや他人へ愛情を注ぐこともできなくなっているような気がします。子どもはそれぞれの成長段階において体験しなければいけないことが必ずあるはずです。時には数時間の勉強より一時間の体験のほうがよほど必要なこともあります。幸いにして、我々のまちには、都会と違って子ども達が伸び伸びと育つことができる素晴らしい自然があります。我々は、この素晴らしい環境の下、子ども達が子どもらしく明るく元気に育ち、そして、どんな時でも相手を思いやる優しさと逆境に遭遇してもくじけない強い心を持った子どもになれるよう手助けをしたいと考えています。
 無限の力を秘めた子ども達もまた、我々のまちにとって素晴らしい財産であり、我々のまちの輝かしい未来はこの子ども達にかかっていると言っても過言ではないはずです。

「仲間づくり」
 様々な考えを持ちながらも、同じ目的に向かう仲間との友情こそ、JCの魅力の一つだと考えます。素晴らしい出会いを大切にし、お互いの価値観を認め合うことで、より深い友情が芽生えると信じますし、またその友情は、我々個々の見識を大きく広げるものであり、ひいては人生観さえも変えてしまうぐらいの刺激を与えてくれるはずです。そして、同じ世代で、同じ目的をもった人間が偶然に出会ったこの機会を特に大切にしていただきたいと考えます。一人ひとりの力は小さくても、それが組織の力となった時、想像ができないほどのパワーを生み出すのが我々の仲間なのです。
 最近、我々に対して批判的なご意見を伺うことがあります。それは、市民の皆様に対して情報の発信不足が原因だとも考えます。我々は、もっと我々自身の活動を誇りに想い、対外的にも積極的にアピールし、幅広い皆さんにご理解いただき、ご支援いただくことができるような組織にする必要があります。そして一人でも多く我々の意見に賛同してくれる同志を迎え入れ、明るいまちの創造のために全力で取り組まなければなりません。

結び
 何故、我々は様々な犠牲を払ってまでも、JC活動を行うのでしょうか?我々は何のためにあるのか、誰のためにあるのか、そして何故この地にあるのか、皆さん自身がもう一度我々の活動の原点に戻り考えてみてください。我々の使命は、今後も、市民からも家族からも企業からも愛される組織であるために、このふるさとにしっかりと根を差し、ふるさとを誰よりも愛し、そして誰よりも時代に先駆け行動を起こし、公益を目的とする組織であり続けることだと考えます。JAYCEEとしての誇りと使命感を持ち、自らの資質の向上と輝かしいまちの未来のために、笑顔を忘れることなく共にチャレンジをしようではありませんか。今こそ、勇気を持って我々が立ち上がる瞬間です!



Copyright  Junior Chamber International Tajimi All Rights Reserved.
社団法人多治見青年会議所 〒507-0831 岐阜県多治見市新町1-23 TEL 0572-23-5229 FAX 0572-24-0227